大きな柿の木の下で

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音楽・ゲーム・アニメ等を中心に、幅広い事柄をつづります。

【ゲーム感想・レビュー】『NieR: Automata』ディストピアな世界観と洗練されたデザインがたまらない名作

こんにちは!

今回はゲームの感想・レビューを書いていきます。

第一回目は、

『NieR: Automata』

を取り上げます!

 

 

※クリア後の感想・レビューになります。

物語の核心などに関わる重大なネタバレは避けるようにしますが、軽度のネタバレはあるかと思います。気になる方はご注意ください。

 

 

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 目次

 

www.youtube.com

 

・ゲーム概要

宇宙からやってきたエイリアンと、彼らが繰り出す兵器「機械生命体」に地上が侵略され、人類が月へ退避した未来の世界でのお話。人類はアンドロイドによる抵抗軍を結成し、地上へ送り込むようになる。数千年にわたり戦況が膠着するなか、新型アンドロイドからなる「ヨルハ部隊」が編成され、戦線へ投入される。そのヨルハ部隊に所属する「2B」たちの姿を描く。

という内容の、アクションRPGです。

プラチナゲームズが開発し、スクウェア・エニックスから発売されました。

最初はPS4のみでしたが、今はSteamやXbox Oneでも遊べるようです。

メインキャラ「2B」や「9S」の可愛さが発売当時結構話題になりましたね。

(今でも根強い人気がありますが・・・)

 

この作品は、PS3/XBOX360で発売された「ニーア レプリカント/ニーア ゲシュタルト」の続編であり、

さらに言うとPS2で発売された「ドラッグオンドラグーン」から話が繋がっています。

ドラッグオンドラグーンシリーズは3まで出ているんですが、

ニーアシリーズはその外伝的な立ち位置といえます。

 

ドラッグオンドラグーンって「鬱ゲー」「電波ゲー」として有名なゲームで、

その続編や外伝的作品の「ニーアレプリカント/ゲシュタルト」も

それを受け継いでますし、

コアなファンが多いイメージだったので、

「ニーアオートマタ」の発売が発表された時は正直

「これ前作とかDOD知ってる人くらいしか買わないのでは・・・?」

とか思ってましたw

 

「まあ興味はあるしやりたいな」と考えてるうちに、

キャラデザなども注目されて話題になり、

凄まじい大ヒットを記録しました。

「こんなに話題になってる・・・」と驚いた記憶があります。

(もちろん良い意味でびっくりしましたw)

 

※以下、軽度のネタバレあり

 

・良かった点、面白かった点

独特の世界観と、作りこまれたシナリオ

まずなんといっても、本作の魅力は

独特の世界観と、作りこまれたシナリオ

だと思います。

 

ユーザーインターフェースなどのデザインや、セピア色の配色からは、

アンドロイドや機械生命体が多く登場する本作らしく

無機質で洗練された印象を受けます。

ちょっとおどろおどろしい印象だった前作や

DODシリーズと異なる部分のひとつかなと思います。

 

しかし、シナリオの方は

前作やDODシリーズの系譜をしっかりと受け継いでおり、

ちょっと複雑ではありますが

引き込まれ、考えさせられるストーリーになっています。

 

魅力的なキャラクターたち

メインキャラクターの2B、9S、A2のみならず、

ヨルハ部隊をサポートするオペレーター、

平和を好む機械生命体のパスカルなど、

本作には魅力的なキャラクターが多数登場します。

 

一癖も二癖もあるキャラクターも少なくないですが、

そこもまたプレイヤーを惹きつけるポイントだと思います。

 

独特なゲームシステム

また、このゲームは少々独特なシステムを採用しています。

 

基本的には、キャラクターを操作して戦う3Dのアクションゲームですが、

ところどころでシューティングゲームになります。

 

また、プレイヤーは最初2Bを操作しますが、

それで一度エンディングに到達すると

今度は相棒の9S視点で二周目が始まります。

一周目を9Sの視点から体感するという趣向です。

 

そして三周目では、

ストーリーの進行中に何度か操作キャラが入れ替わりながら、

物語の結末が描かれます。

 

このように、

最低3回エンディングを迎えることでストーリーを最後まで見ることができる

という独自の方式を採用しています。

 

さらに、エンディングの分岐要素があり、

A、B、C、Dの4つのエンディングに加え

E~Zのバッドエンドも存在します。

A~Dが、それぞれの周回を最後まで進めると

見られるものになります。

 

・不満点など

基本的には名作といって差し支えないであろう本作ですが、

実際にプレイしてみると

やはり不満点も浮かび上がりました。

(それもあって、プレイ後は

「少々過大評価されている作品なのでは・・・?」

と思うようになりました・・・)

 

戦闘要素

・一部の戦闘などが苦痛だった

一部の戦闘(特にイベント戦)において

かなり面倒くさいと感じる部分があったところです。

 

具体的には、

・一周目と二周目のラスボス戦(の最後の方)

・三周目開始直後の戦闘

・9S操作時に行う「ハッキング」や、

 イベント戦などのシューティング要素

あたりです。

 

詳細は伏せておきますが、

特に三周目開始直後や、高難易度のハッキングが面倒でした。

(この時はちょっと本作をやめたくなりました・・・)

 

ただ、プロデューサーのヨコオタロウさんが

あえてそういったゲームデザインにしているというのも

聞いたことがあります。

 

・単調になりがちなアクション

さらに、アクションゲームパートの戦闘が

緊張感少なめで単調になりやすいというのもあります。

 

サクサク進めてストーリーを楽しむ分にはむしろプラスかもしれませんし、

そもそもこの手のアクションゲームには仕方ないことですが・・・。

 

・マップ探索

マップ探索をする際にも、たびたび不満が残ることがありました。

「あそこのアイテムが取りたい、でもジャンプなどで届かず

行き方がわからない」というような場面が何度かありました。

 

攻略サイトなどで移動テクニックを知って解決したのですが、

少々そういったところでフラストレーションが溜まってしまいました。

 

 

 

このように、多少の不満点はありますが、

アクションRPGの名作の一つといって

差し支えない作品だと思いました。

 

 

今は、他のゲームの合間に少しずつ

隠し要素などの回収をしています。

 

続編企画中との噂もありますし、

今後も楽しみです!